ワールドフェスト・ヒューストン国際映画祭(WorldFest Houston International Film and Video Festival)は北米の三大インディペンデント映画祭の一つで、今年で54回目。国立故宮博物院は今回、プラチナ賞1、ゴールド賞9、シルバー賞10、ブロンズ賞6の合計26個の賞を獲得した。そのうち国立故宮博物院(台湾北部・台北市)と同博物院南部院区(同中南部・嘉義県)をディープにめぐる旅を紹介した『故宮好客』は、「テレビコマーシャル/公共サービス宣伝(TV COMMERCIALS / PUBLIC SERVICE ANNOUNCEMENTS)」カテゴリーの観光部門(Tourism)でプラチナ賞を受賞した。
国立故宮博物院によると、今回受賞した同博物院の作品はさまざまな快挙を成し遂げている。例えば初めて8Kの超高精細映像で国宝の数々をとらえた『国宝新視界』が「フィルム・ビデオ作品(FILM & VIDEO PRODUCTION)」カテゴリーの芸術/文化部門(Arts/Cultural)でゴールド賞を獲得。また、人気俳優が出演していることで知られるミニシリーズ『故事宮寓』は「テレビ、ケーブル及びウェブ作品(TELEVISION, CABLE & WEB PRODUCTION)」カテゴリーの文化部門(Cultural)でゴールド賞を受賞した。さらに国立故宮博物院にとって初の東南アジア言語によるガイダンス映像『《南》得一見』は多元的な文化で故宮博物院の収蔵品を紹介し、「フィルム・ビデオ作品」カテゴリーの成人教育部門(Educational / Instructional – Adult)でゴールド賞に輝いた。
また、国立故宮博物院と国立交通大学(台湾北部・新竹市)による合作で、ムークス(大規模オンライン公開講座)の『走近故宮国宝』シリーズは「テレビ、ケーブル及びウェブ作品」カテゴリーの教育部門(Education)でゴールド賞を獲得した。
このほか国立故宮博物院は今年、「2020年オンライン・キュレーター・プロジェクト」で米国の第25回GLAMi Award(Galleries, Libraries, Archives, and Museums Innovation awards)に参加、「ツール&プロフェッショナル研修部門(Tools and Professional Practices)」で佳作に選ばれ、世界の博物館業界から注目と評価を集めた。